SQL基礎
テーブルの作成/削除
SQLはデータの操作だけではなく、テーブルを作成したり削除したりすることができます。
テーブルの作成
テーブルを作成するためのSQLは2種類あります。
1つめは既存のテーブルのフィールドを元に作成する方法、2つめはフィールドを定義して作成する方法です。
既存のテーブルをもとにテーブルを作成するSQL
SELECT フィールド名1, フィールド名2, ・・・ フィールド名n INTO 作成するテーブル名
FROM テーブル名
既存のテーブルのフィールドを抽出しデータとともに新しいテーブルを作成します。
新しいテーブルには既存のテーブルで定義されていたフィールドに入力されていたデータを含みます。
下のSQLを実行します。
SELECT 氏名, メールアドレス INTO Tメールリスト
FROM T顧客;
[Tメールリスト]テーブルが作成されました。
フィールドを定義してテーブルを作成するSQL
CREATE TABLE 作成するテーブル名
( フィールド名1 データ型[(サイズ)] [CONSTRAINT句],
フィールド名2 データ型[(サイズ)] [CONSTRAINT句],
・・・,
フィールド名n データ型[(サイズ)] [CONSTRAINT句]);
フィールドをすべて定義してテーブルを作成します。
データ型の指定方法は下表を参照してください。サイズはテキスト型とバイナリ型のみ使用します。
データ型 | サイズ指定 | 説明 |
TEXT(CHAR) | ○ | テキスト型 |
MEMO(LONGTEXT) | × | メモ型 |
BYTE | × | バイト型 |
SHORT | × | 整数型 |
LONG(INTEGER) | × | 長整数型 |
SINGLE | × | 単精度浮動小数点型 |
DOUBLE | × | 倍精度浮動小数点型 |
GUID | × | レプリケーション ID型 |
DATETIME | × | 日付/時刻型 |
CURRENCY | × | 通貨型 |
COUNTER(AUTOINCREMENT) | × | オートナンバー型 |
YESNO | × | Yes/No型 |
LONGBINARY | × | OLE オブジェクト型 |
BINARY | ○ | バイナリ型 |
バイナリ型はSQLでのみ指定できるデータ型です。テキスト型と異なる点は英字の大文字・小文字の区別やカナの半角全角の区別をします。
[CONSTRAINT句]はフィールドの制約やインデックスを設定するために指定します。指定できる項目は下表を参照してください。
項目 | 説明 |
PRIMARY KEY | 主キーに指定 |
UNIQUE | 一意なキーに指定 |
NOT NULL | Null値を含まない |
下のSQLを実行します。
CREATE TABLE T営業所
( 営業所コード TEXT(3) PRIMARY KEY,
営業所名 TEXT(10));
[T営業所テーブル]が作成できました。
テーブルの削除
テーブルを削除するためのSQLについて説明します。
DROP TABLE 削除するテーブル名;
データの削除ではなくテーブルを削除するので気をつけて実行してください。
下のSQLを実行します。
DROP TABLE Tメールリスト;
[Tメールリスト]テーブルが削除されました。